慣らし保育最終週 1歳5ヶ月4週目のはなし
慣らし保育16日目
残り5日
保育園がはじまって4週目、慣れてきているところもあれば、慣れていないところもあり、相変わらず預けるときには100%の確率で泣いてしまう。
寂しがってくれるのは嬉しいけれど、泣き方具合が初日と全く変わらないのは多少不安になる。
この日から保育時間が1時間増えて15時までになったが、本来なら最終週ではもう少し長い保育時間を経験しているはずだった。
しかし、ここまで3週連続で体調不良になり、慣らし保育のスケジュールは大幅に遅れている。
慣らし保育は残り5日、もうどうしようもない。
あとは、できる限り登園することで少しでも早く保育園に慣れさせてあげたいから、4週連続体調不良だけは遠慮したい。
カレー
この日の給食はカレーだった。
以前、はじめてカレーを食べさせたときは、口に入れた瞬間に顔全体で「食べたくない」を伝えてきた。
なので、カレーは苦手なのだろうと思っていた。
ところが、保育園のカレーは完食したという報告。
お友達とみんなで食べる食事は、息子の「食べてみよう」という気持ちを刺激してくれるのかもしれない。
という、綺麗事を並べてみたけれど、家で食べなかったカレーを保育園で食べた理由は「保育園でお友達と一緒に食べるから」でも「カレーの味が苦手」でもなく「我が家のカレーがまずかった」だけの可能性が高い。
慣らし保育17日目
(面談)
ここまでの慣らし保育の様子について、妻と先生で面談をした。
慣らし保育が始まって4週目になるが、今でも寂しがって泣いている時間はあるらしい。
それでも、楽しそうに遊んでいる時間が少しずつ増えてきているということだった。
保育園での様子
- 毎回ではないけれど給食は食べている。
- 友達と遊んでいる。
- 昼寝はすぐに目覚めてしまう。
- 少しずつ慣れてきてはいるが、まだ限られた数人にしか心を開いていない。
昼寝と人に慣れることに時間がかかってしまっているようだが、欠席や早退が多い状況で「食べて」「遊んで」ができているだけでも、思っていたより順調だ。
お昼寝
昼寝に関しては、保育園の先生から「慣れたら寝れるようになるから大丈夫」という言葉をかけてもらった。
息子の場合、ここまでの育児で何が大変だったと聞かれたら、躊躇なく「寝かしつけ」と即答できるくらい寝付きが悪い。
保育園に迷惑をかけないか心配していたときに「全く問題ない感じ100%」の言い方で「大丈夫」と言ってもらえたことに安心する。
人見知り
人見知りに関しては、入園当初は大人から子供まで大勢の人がいるなかで、息子が心を許したのはひとりの先生だけ。
その先生が息子から離れると激しく泣いてしまっていたようだ。
しかし、最近は心を許せる先生が少しずつ増えてきているということだった。
息子の人見知り具合はよくわかっている。
時間をかけるだけでは心を開かない。
人見知りが激しい息子に対して、暖かく接してくれていたのだろう。
保育園生活は問題なし……な気がする
面談で聞いたエピソード。
ある日、息子が唯一心を許している先生は会議に参加する必要があった。
しかし、息子のそばから離れると泣いてしまうので、息子を膝の上に載せたまま会議に参加してくれた。
大好きな先生の膝の上だと、大勢の知らない人がいる場所でも平気だったのか、泣くことも暴れることもなく大人しくしていたそうだ。
ニコニコ笑顔で指差ししながら話を聞いていたらしいが、いっちょまえに会議に参加してるつもりだったのだろうか?
調子に乗ってあちこち指差ししている姿が想像できる。
親としては「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という気持ちでいっぱいだ。
けれども、先生が息子一緒に会議に出席してくれたおかげで、大好きな先生と離れて泣いて過ごしていたはずの時間が、息子にとっては楽しい時間になった。
会議に参加していた他の先生方も、その時の息子を微笑ましく受け入れてくれて「会議の〇〇くん可愛かった」と言ってくれる。
私と妻が知ることのできない息子が保育園で過ごす時間はやさしい時間のようだ。
時間はかかるかもしれないが、少しずつ慣れていけるだろう。
なにより、最近は妻も私も知らない先生にむかって、息子が手を振っていたりする。
どうやら私や妻が知らないところで息子の人間関係が広がっている。
保育園生活は問題無さそうだ。
慣らし保育18日目
送り迎え
慣らし保育終了まで残りわずかとなったので、この日から通常の我が家の送り迎えと同じように妻が「送り」私が「迎え」という担当にした。
迎えに行くと、息子はお友達と一緒に先生のまわりで遊んでいる。
私が来たことに気づいていないので、こっそり息子の様子を観察してみた。
おもちゃを持ってる子、ぼーっと立ってる子、走り回っている子、友達と一緒の子、一人の子など、いろいろな子供がいる中で、息子は先生に向かって両手いっぱい広げている。
「抱っこして」のポーズだ。
母と父以外の人に抱っこを要求している姿をはじめて見た。
「甘えん坊」という息子らしさを保育園でも出せているのなら、思った以上に馴染んでいるかもしれない。
しかし、「抱っこして」ポーズは保育園に慣れてきている証拠だからうれしいはずなのに、このモヤモヤする気持ちはなんだろう。
私や妻以外に抱っこを求める日がくるなんて。
「私だけの息子」そう思っていたのに……複雑な気持ちだ。
慣らし保育19日目
お決まりのパターン
保育園で「抱っこしてポーズ」をするくらい自分を出せているようなので、安心して送り出したところ保育園から電話がきた。
「38.3℃」
これで4週連続だ。
小児科を受診するも、すぐに熱は下がり、何事もない雰囲気をかもし出している。
おそらく「連絡」「お迎え」「小児科受診」「熱が下る」「帰宅後元気」のお決まりのパターンだろう。
4週連続ともなると、私も妻も、そういうものだと思って諦めているから急な発熱にも動じない。
油断してはいけないけれど、家に帰ったあとは思ったとおり元気だ。
本当に元気だ。
いつも以上に元気だ。
元気すぎるくらい元気だ。
慣らし保育20日目 最終日
これでいいのか?
慣らし保育最終日は前日に発熱したため欠席。
1日中、元気に遊んでいた。
これで慣らし保育は終了というなんとも言えない終わり方だったけど、そんなことは関係ない感じに元気に遊び回る息子に聞きたい。
「保育園に慣れましたか?」
慣らし保育4週目を終えて
4週目のまとめ
面談で息子の様子も聞き、私自身の目でも保育士さんに甘えている姿を確認したりと、順調に保育園に慣れてきている雰囲気があった。
ところが、結果は4週連続で体調不良。
最終週も登園は週3日までが限界だった。
慣らし保育期間終了
慣らし保育全日程のまとめ
- 登園日数11日
- 連続登園は3日
- 預てもらった最長時間は15時まで
- 発熱5回
- ウイルス性胃腸炎1回
人見知りと甘えん坊の性格を考えて、長めに1ヶ月間設けた慣らし保育だったが、早退と欠席を繰り返したことでスケジュールは大幅に遅れてしまい、朝から夕方までの通常の保育時間を一度も経験できなかった。
元気に登園できるのも週3日が限界で、毎週のように発熱する原因もわからないまま。
保育園に慣れたのか?慣れていないのか?
判断は微妙なところだが、母親以外は受け付けないくらいの「甘えん坊」+「人見知り」の息子が、私や妻がいない時間を笑って過ごせるようになっただけでも十分だといえる。
何より、保育園にあっさり慣れてしまっても、それはそれで寂しい。
息子依存症気味の私と妻には、慣らし保育はすこし苦戦するくらいの方が、息子から求められている感を味わえるので丁度よかったのかもしれない。
慣らし保育終了。
そして息子は1歳6ヶ月になった。