悪い予感は当たってしまった。
おっぱいの状態が悪化した。
もはや自分で対処できるような状態では無かったみたいで、すぐに桶谷式へ行こうと判断するほど数日前と比べて明らかに悪化していた。
その結果、乳腺外科を受診することが決まった。
ということは、手術になるんだろう……
桶谷式にお世話になったことで少しづつ良い方向に進んでいたはずだったのに、ここにきて悪化するのはかなりレアなケースらしく、桶谷式の助産師さんも驚いていた。
結局、年末に診断された時と同じ結果になってしまった。
ということは、今までの時間がすべて無駄だったということか……最初から素直に手術していたらよかったのかもしれない。
妻のために手伝ってるつもりだったけど、私が余計なことをしたのか。
いや、絶対に行きたくなかった「あの病院」で手術しないで済んだだけでも良かったと思うべきか……
この2週間、妻の泣きながら授乳している姿しか記憶がない。
そのくらいに頑張ってたんだけど……なかなか上手くいかないな。
完母はどうなるのだろう。
この結果が一番辛いのは妻だろう。
妻をどう励まそうかと考えていたら、意外にスッキリした顔をしている。
「こうなったんだから、しょうがない」
もう前を向いている。
今までの妻とは違う母としての「あの感じ」があった。