2018年1月 妊娠8週のこと
何年かぶりに大雪が降った。
妊娠の喜びでテンションは上がっているし、いい歳をしてもまだ雪で遊び足りないのかもしれない。
お腹の中の我が子に向かって「雪だぞー」とお知らせしつつ、妊娠中の妻が冷えないように私一人で雪合戦や雪だるまを作って、数年ぶりに積もった雪を満喫した。
その数日後、妊娠8週目の診察。
私も2回目の付き添いということもあって、特に緊張することもなくベテランの雰囲気を出しながらの付き添い。
診察に呼ばれ、挨拶もほどほどに妻は別部屋に入っていったが、しばらくたっても戻らない。
カーテンで仕切られているだけなので声は聞こえるけど、何を話しているかまではわからないけど……
妻の泣き声が聞こえてきた時に、嬉し涙ではないことはわかった。
私は診察室の椅子に一人座って、まだ何も聞かされたわけではないけど、おそらく起きている現実を、嘘であって欲しいと何かに願いながら、妻が出てくるのを待った。
随分長い時間待ってる気がしたけど、それでも戻ってこなかった。
妻が心配だ……側にいたくても部屋には入れない。
どうして妻が一番最初に悲しい思いを受け止めなければいけないのだろう。
先生の話では赤ちゃんの成長具合から考えて、生後7週と8週の間で心臓が止まったらしい。
ただ、確定するために1週間後にもう一度診察が必要ということだった。
泣き続ける妻を連れて診察室を出ると、周りの目線が私たちに向いている。
前回までの私たちがそうだったように、診察を待っている時は幸せな気持ちでいっぱいだ。
診察室から泣きながら出てくる人なんて、あまりいないから目立ってたんだろう。
それにしても、確定するための1週間ってなんだ……生き返る場合もあるのか……この期間をどういう気持ちで過ごせばいいのかわからなかった。
経過のこと
この週から突然つわりが弱くなった。
通勤も仕事中もつらくなくなったし、妻の体調が良くなったことは嬉しかった。
なのに何か変な感じはしていた。
1週間分の子育て#148を公開しました
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