2018年1月 妊娠9週のこと
心拍の停止を確定するための1週間ってなんだろう。
診断を受けてからずっと考えていた。
医師としては命に関わることだから間違いがあってはいけないので、確実な診察をする為に必要な時間かもしれない。
なら私たちにとっては何の為の1週間なのだろう。
悲しみに浸る時間だろうか、赤ちゃんがもう育っていないという事実を受け入れる為の心の準備の時間だろうか、あれをしなかったから、これをしてしまったから、ああするべきだった、こうするべきじゃなかったとか、私がこんな状態だからとか、後悔と反省をするための時間だろうか……
妊娠初期の流産の原因はほとんどが染色体異常らしいが、その「ほとんど」という言葉にどうしてもつまずいてしまう。
「ごめん」そればかり考えてしまう。
確定の為の1週間の意味は最後までわからなかったけど、私と妻は今まで通りに赤ちゃんが元気に育っている時のように過ごすことにした。
1週間後の診察で心臓が動いているなんて奇跡はないだろうけど、奇跡とか可能性とかそういう事ではなく、出来る限り最後まで親でいたいと考えたからだったと思う。
診察の結果、流産が確定。
確定しても、この日までの幸せな時間にもう少しだけしがみついていたかった。
それでも決めなくてはいけないこともある。
今後の処置としてすぐに手術をするのか、このまま自然に出てくるのを待つのか。
今までこんな経験はないし事前に準備した答えも無かったから、どうすればいいかわからない。
流産という現実をまだ受け止めることすらできていないのに、物事を判断するには心が追いついていかない。
それでもゆっくり受け止めている余裕と時間は無いらしい。
経過のこと
医師と相談して、子供の大きさを考えて自然に待つのはなく、1週間後に手術となった。
1週間分の子育て#150を公開しました
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