公園で息子と同じくらいの赤ちゃんと一緒になったので、親同士で軽めの挨拶を交わしていると、その子が息子と同じ生後11ヶ月ということがわかった。
まだ数歩しか歩けない息子とは違い、その子は既に芝生の上を歩き回っていて靴まで履いている。
そして、その子のお母さんの悩みは靴を嫌がって履いてくれないということだった。
それに比べて我が家は、歩くと思ったら新しいバージョンのハイハイに夢中になってしまったり、ここにきて慣れないハイハイで顔を強打してしまい、”歩く、飛び込む、新しいハイハイ”の警戒に追われていたりしている。
子供の成長も、親の悩みも、同じ月齢だからといっても全く違うらしい。
そんなことを考えつつ息子に目を向けると、芝生の上にどっしり座ったまま赤ちゃん用の煎餅を食べ続けていた。
同じ月齢の子が歩き回っている姿など気にする様子もなく、ひたすらカリカリカリカリ煎餅を食べ続けて、歩く練習どころかその場から一歩も動く気配がない。
カリカリカリカリ……
確かに息子が正しい。
比べるもんじゃない。