うつ伏せの状態でも動けるようになってきたと思っていたら、いつの間にか自分が興味を持った所へ移動できるようになっている。
どうやら、ずり這いができるようになった。
しかし、真っ直ぐ前へ移動できるわけではなく、体を揺らした反動で右や左、後ろや前にと、私や妻には予測できないランダムな動きに見える。
ところが、息子本人は目に入った興味があるものに向かって移動しているようで、気がつけば目的地に辿り着いている。
自分が興味を持ったところに自分の力だけで行けるようになったということか……
感動に浸ってたいところだけど、息子の目に入るもの興味を持つものは、コンセントや頭を100%ぶつけるだろうベッドの下、尖った物や体に絡まりそうな物など、決まって危険なものばかり。
今日の気分は電源コード。危険な匂いに誘われて必死に体を動かしている。
今はまだ真っ直ぐ進めないから、電源コードに到着するまでにはまだまだ時間がかかると思って、私が気を抜いたその隙に、電源コードに辿り着く寸前のところまで移動していた。
間一髪……腕バリケードで阻止。
息子は私の腕バリケードにおでこから突進。
力尽きたのかそのまま顔からもたれかかってきた。
ここまでよく頑張ったけど、ダメなものはダメ。
息子を抱えて安全地帯に連れ戻す。
すると、力尽きてたのが嘘みたいに、もう一度危険を求めて動き出した。
なので、辿り着く寸前でまた連れ戻す。
この繰り返し……疲れる。
ずり這いの安全対策には、何より体力が必要かもしれない。