1週間分の子育て#149を公開しました こちらから

歩くまでのはなし3

歩くのつぎ[1歳2ヶ月]

1歳1ヶ月のはなしはこちら

https://ochamocham.com/walk2/

1歳2ヶ月

上達する歩き方と強くなる好奇心

歩けるようになっても、よちよち歩き。
歩く速さはまだまだゆっくり。

怪我がないように見守りながら、息子の指さしに答えることもできていた。

しかし、1歳児の成長は早い。

みるみるうちに上達して「よちよち歩き」は「てくてく歩き」に変わった。
好奇心も日増しに強くなるばかり。

高速移動しながら360度あらゆる場所を指差ししてくる。

速度を上げた息子のサポートと、天井知らずの好奇心の波状攻撃に苦戦する日々だった。

歩けるようになってからの悩み

自分の好きなところに行けることが楽しいのか、どんな時でも歩きたがるようになった。

今までなら大人しく抱っこされていた「電車やバス」「歩道がない道路」「人通りの多い場所」など、歩かせることが無理な場所でもおかまいなし。

「うっー」という掛け声とともに全身を使って「歩きたい」とアピールしてくるようになった。

息子の望み通りに歩かせてあげたいけど、公共の場所や危険な場所は我慢してもらうしかない。

バスや電車に乗るだけなのに……
道を歩くだけなのに……

どこへ行くにも「歩きたいアピール」を説得する必要があった。

そんな中で、一番困るのは買い物中。

目に映るもの全てに興味が湧いちゃうから、野菜や果物などカラフルな商品が並んでいるスーパーは息子にとっては夢の国。

真っ直ぐ伸びる売り場も歩きたい気持ちを誘うのかもしれない。

入店したと同時に興奮して「歩かせろ」アピールがはじまってしまう。

「うーうーうっー」と言っているだけなのに「ここからおろせ!」「歩かせろ!」と伝えていることは他のお客さんでも理解できたと思う。

一度だけ、買い物の間ずっと聞かされる「うー」に耐えきれず、カートから出してしまったことがある。

その結果、目に映るものをひたすら追い求めて、ちょこまか歩き回って、周りの人に迷惑をかけてしまった。

カートに戻せば、騒音レベルの激しさで暴れてしまう。

買い物を諦めて撤退するしかない。
その日は米だけ食べた。

歩くようになってから、買い物が憂鬱。

歩きに慣れたあと

歩くことに慣れると、転ぶことが少なくなった。

ようやく、怪我の心配をせずに安心して息子と一緒に歩けると思っていたら……走り始めた。

大好きな石ころや木の実を拾いながらでもいい。
新しいものを発見しながらでもいい。
なんでもいいから、ゆっくり歩いて欲しかった。

それなのに、なぜ速さを求めた?

走りはじめたばかりで、すぐ転んでしまうから、つきっきりで見守るところからやり直し。

しかも、
「走る」=「速い」
追いかける側も走る必要がある。

「走る」=「怪我の可能性大」
見守る側のミスが許されない。

「走る」は見守る側の負担が大きい。
40過ぎて、部活終わりの疲労感を毎日のように味わうとは思わなかった。

散歩中、同じくらい歳の子が、お父さんと手を繋いで歩いていた。

我が家にも、そんな日がくるのだろうか?
生まれて以来、息子が大人しかったことなんて一度もないから、想像できない。

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