1週間分の子育て#137を公開しました こちらから

わたしのこと7(九死に一生を)

外出ができなくなっていった時期に妻と出会った。

少しずつ外出が減っているタイミングで彼女ができるなんて、私にとっては奇跡的な事だったと思う。

奇跡的と言っても恋愛の素敵なところがたくさん詰まったロマンチックな奇跡ではない。

妻からすれば、カップルにとって付き合いたての1番ホットな時期に、新しい彼氏がコンビニのレジに並んだだけで、手がブルブル汗ダクダクのハズレ彼氏だったとは……
ロマンチックは一瞬でシリアスに変わり、ホットな時期に寒気がするようなな事実を知らされて……
それでも、私と一緒に居てくれた。

まさに、九死に一生を得たような奇跡だった。

妻のおかげで減少傾向だった外出がゼロになることがなかったので、引きこもる一歩手前の「誰かと一緒なら外出できる」という状態でとどまることができた。

そのことが、私にとっては重要なことだったと思う。

私の場合だけど、当たり前にできていた事が突然できなくなると、その時の悪いイメージが頭から離れなくなって、苦手な事に変わってしまい、それを避けているといつのまにかできない事に変わってしまった。
しかも、この流れが他のできることにも繋がっていて、どんどんできないことが増えていって、気付いた時には出来ない事の方が多くなっていた。

自信を無くしてるせいで、どこへ行くにも怖かったけど、妻がどんな時でも一緒に居てくれたので「誰かと一緒なら外出できる」という状態でいられた。

ここまで、妻との出会いを奇跡的だといって大袈裟に書いたけど、奇跡なんて世の中では当たり前のように起きていて、「奇跡のコラボレーション」「奇跡の復活」「奇跡の60歳」など奇跡にもいろいろあるらしい。
もはや、奇跡にありがたみを感じない。



昨年、黒蜜の美味しさを知った。
こんなに美味しい物がこの世にあったのかと驚愕して、それからは黒蜜のことを「奇跡の蜜」としてあがめ、奇跡の蜜をきな粉をまぶした餅にかけて「神の食べ物」として毎日のように食べていたけど、食べすぎて飽きてしまった今、それを「葛餅」と呼んでいる。
今年はまだ食べていない。

私もその程度で奇跡と使ってしまう人間なので、今回は話半分で読んでください。

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