1週間分の子育て#213 3歳46〜50週目




入院後(後半)
前回からの続きです。
- 1回目の投薬から72時間様子を見た結果、川崎病の症状が改善した
- 経過は順調、2回目の投薬は必要なし
- 引き続き動脈瘤などの検査をする
- 飲み薬は飲み続ける
- 入院4日目まで個室で、5日目から大部屋へ移動した
我が子が入院するとその時どうなるか(後編)
繰り返します
毎日面会を楽しみにして、面会がはじまると笑顔になり、終わると辛くなる。
この繰り返しは退院するまで続きます。



その繰り返しに耐えられない日もたまにあります。
変化します
繰り返しの毎日に変化が起こります。
面会に行くと寂しさをぶつけてきていた息子が、ある日突然「大丈夫だよ」と言ってきます。

この時の息子は感情がなくなったような顔をしていて、寂しさにも鈍感で、今まで見たことない別人のような状態になっていました。
3歳では抱えきれないほど寂しさを集めてしまった結果、心が壊れちゃったのかもしれません。
なので、寂しさや辛さは全部ぶつけていいんだってことを伝えました。

すぐにいつも通りの息子に戻ったけど、寂しさに耐えるために感情を消して自分の心を守っていたのかもしれません。

大部屋はいろいろあります 1
頻繁にナースコールが聞こえてきます。

「どうしたの?」「お腹すいた」「さっき食べたよ」
「どうしたの?」「暇〜」「テレビ違うの見る?」
「どうしたの?」「ご飯なに?」「なにかな?楽しみだね」
こんな感じの会話が10分おきくらいに聞こえてきます。
看護師さんの大変さと子供のナースコールの可愛さを知ることができます。
大部屋はいろいろあります 2
他の子の泣き声が聞こえてきます。

そして、泣き声はひとりふたりと増えていき、いつの間にか大部屋全員の泣き声になります。

私たちがいない時の息子もこんな感じで過ごしていたのでしょう。
家とは別人の我が子を目撃します

おとなしく座って、好き嫌いなくご飯を食べたり、薬をごねずに素早く飲んだり、私が知ってる息子からは想像できない奇跡の瞬間を目撃できます。
私たちが散々悩まされて苦戦してきたことなのに、両親がいないところでは、きっちりやっているようです。
報告されます
治療の経過や今後のスケジュールを息子から教えてもらえます。

その代わりに医師からはテレビカードがなくなったことや新しいぬり絵が欲しいことを教えてもらえます。

もちろん息子からだけでなく、医師から説明はしてもらえます。
生活に違和感を感じます
毎日カレンダーを見る機会が無駄に増えます。

暇さえあれば「退院まであと何日……」と数えています。
付き添い入院と違って面会が1日1時間だけなので、それ以外は特にできることがありません。なので1日のほとんどが自分の都合で動けるようになります。
その結果

家事や仕事がスムーズにこなせるようになります。
そして、子供が生まれる前のような、ゆったりした生活が突然はじまります。
コーヒーをのんびり飲んでみたり、読書してみたりします。

頭はスッキリ、体は絶好調になります。

しかし、突然始まったゆったり生活は、なんだか違和感があって不思議な感覚になります。
何より心が満ちることはありませんでした。
雰囲気など皆無で、せかされてコーヒを飲み干したり、買った本を古本屋で100円になるほど旬が過ぎるまで放置しても、

「パパパパパパ」のラッシュをたたみこまれてアイデアが消えちゃっても、体力の回復どころか寝相にやられて、むしろバキバキになって目覚めても

そんな毎日が大好きなことを再認識できます。
ちょっとだけ調子に乗ります
退院前日は調子に乗ります。

感情がなくなったわけではなく、無理しているわけでもなく「帰っても大丈夫だよ」と言ってきます。
理由は翌日退院だとわかっているからです。
ですが、タイマーがなった瞬間、いつも通りに泣いていました。
最後の最後まで泣き叫ぶ声を聞きながら帰りました。

退院します
「しゃばの空気はうまいぜ」って感じの顔をして、退院します。

嬉しさが溢れて跳ねるように歩く姿を見て、ようやく安心します。

我が子が入院した(6)へつづく

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今週もお疲れ様です。











