1週間分の子育て#137を公開しました こちらから

父、脳梗塞に その4 (やれること)

父が退院した。
入院期間は予定より少し長い3週間だった。

毎日投薬治療とリハビリを繰り返していたらしい。
入院中、父からの報告では状態は良い感じだとは聞いているけど、実際に会って確かめるまではわからない。
出産の時もそうだったけど、面会禁止だと家族は入院から退院まで一気にワープしちゃうので、このビフォーアフターにドキドキする。



救急車で運ばれてから3週間ぶりの対面。
想像以上に元通りだった。

若干動きはゆっくりにだったけど、一人で日常生活は送れそうなことに安心した。

これにて退院。

私の正直な気持ちは、今は息子に集中していたい。
息子がまだまだ赤ちゃんのこの時期に、父のお世話とか考えられなかった。
なので、父が一人で日常生活を送れる状態で再会できたことは何より嬉しいことだった。


とはいっても、息子に集中していたい時期はこの先何年も続く。
そして、今回のように親が病に倒れる可能性もこの先何年も続く。
さらに、私は40歳過ぎて子供が生まれたから、子育て中に親が病に倒れる可能性はかなり高い。

やれることやらないと。
元気なままで……(書くのは控えます)
父を健康にしなければ。

しかし、めんどくさい。


人の言うことを聞くような人ではない。
言うことを聞いていたら家庭崩壊などしなかっただろう。
詳しくは書かないけど崩壊の原因は父だった。
今まで家族の話に耳を傾けたことがない人。

それでも父を変えないと、息子と妻との生活の為に。

ところが、今回ばかりは本人も焦っているのか健康になろうとしている。
どうやら脳梗塞という言葉の響きに絶望したのは、私だけではなかったらしい。

まずは食生活について話し合うと、本人からは今までの食生活についての懺悔が次々に出てくる。

  • 味噌ラーメンには追い味噌して味変。
    もちろんスープは飲み干す。
  • 晩酌のつまみ、ノってる時はたくあん1本。
  • 週4日で焼きそば。
    残りの3日は餃子とラーメンが入る


そりゃ体壊すだろ……

ただ、再発の恐れがある上に病院で塩分6gまでと制限されたらしく、食生活に無頓着だった父が食品表示の塩分量を見て食べるものを決めている。

好き勝手やってきた父が変わろうとしている。

父は脳梗塞が怖い。そして再発させたくない。
私は妻と息子との大切な時間を守りたい。

つまり、私も父も目的は同じ”父が健康でいてもらわないと困る”ということ。

私にできることは、変わろうとしている父が挫折しないように、モチベーションを上げて上げてさらに上げまくることだろう。

そう思って
「リハビリよくがんばったね」
「孫に元気な姿見せられてよかったね」
「食生活を変えるなんて偉いね」
「70歳過ぎてから変わるなんて偉いね」
「今回は救急で運ばれた時の担当医が脳の専門で奇跡だったね」
「日常生活が送れる状態で退院できたことは奇跡みたいだね」

褒める度合いのハードルを下げに下げまくって褒めまくった。

わざとらしくて、さすがに白けるかと思ったけど、嫌ではなさそう。

そして、何より父が変わろうと思ったのは孫の存在が大きかったと思う。
歩行に問題はなかったけど杖を持つことにした。
杖を買う時に孫も一緒に連れて行くと、「一緒に買いに行った杖だ」と嬉しそうに歩く練習をしている姿を見て、入院前も後も孫パワーの偉大さを知った。



”父、脳梗塞に” おわり



今回の脳梗塞では日常生活に問題ないレベルで退院できたのですが、再発の可能性はあるらしく、そうならない為に薬を処方され、生活習慣を変えることになりました。
塩分は1日6グラムまでと制限され食事に苦戦します。

塩分が少ない食事と考えると、外食は塩分表示がされてるお店が滅多になかったので店を探すのも難しかったです。
食品表示を見て塩分量を計算しながら食べるものを決めていたのですが、食品表示も”100gあたり”とか”一袋あたり”とか物によって違うので苦戦していました。

そして、体が完全に元に戻っているわけではなく、一人暮らしの為、さすがに毎食考えるのも面倒だったようで、塩分がコントロールしてある宅配を利用してみました。

宅食を利用する際に父の心配は”味が薄いこと”だったのですが、食べてみるとおいしかったようです。
3週間の入院中で薄味に慣れたからかもしれませんが、今まで塩分を好き放題とってきた父でも味を感じると言うことは、ほとんどの方が美味しく食べられると思います。

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