断乳2日目。
断乳ということは同時にミルクも卒業になるらしい。
私は男なので、当たり前のことだけど、母乳をあげることができない。
なので、ミルクを飲ませている時だけは、男の私でも”母親もどき”でいられる大切な時間だったから……ミルクを飲ませることが好きだった。
哺乳瓶を咥えてる口元とか最高に可愛いのに……寂しいけど卒業か。
ミルク係に就任してから10ヶ月。
短い間だったけど、ミルク達今までありがとう。
息子は授乳がなくなった為に、いつも以上にお腹が空くのだろう。
朝から離乳食を”パクパク”いや……バクバク食べる。
離乳食を食べないことで悩んでいた時期は何だったのかと思えるほどで、今までとは比べ物にならない勢いで完食している。
さらに、お昼寝もしっかりするし、元気に遊んでもいたので、断乳中とはいえ、いつも通りの元気な息子と変わらないようにも見える。
むしろ、”食べる、寝る、遊ぶ”の3つが順調な分、いつも以上に絶好調。
ところが、夕方くらいから、何だか元気がない。
ぼーっとした感じで、窓から外を見ていた。
やはり、おっぱいの卒業が寂しいのだろうか。
私もミルクの卒業が寂しいので、少しは気持ちがわかる。
そこに、妻も近寄ってきた。
妻は授乳がなくなって寂しいらしい。
断乳……寂しい。
三人並んでしばらくの間、黄昏れていたら、3回目の離乳食の時間になっていた。
3回目の離乳食を食べさせると、朝の食べっぷりをさらに上回る食べっぷりで速攻で完食してしまった。
そして、食べ終わるとすぐに椅子から出せと要求してきて、元気に遊びはじめた。
お腹いっぱいになって、すぐに遊びまわっているということは、おっぱいの卒業が寂しくて黄昏れていた訳ではなく、単にエネルギー切れということだったらしい。
断乳2日目、問題なし。
それにしても、赤ちゃんの代名詞とも言える哺乳瓶ともうお別れとは……赤ちゃんの時期の”あっという間さ”に、少しだけ寂しくなってしまう。