息子と妻
生まれた時から息子の泣き声が、他の子と比べて小さく、回数も少ないと妻から聞いていた。
そのことが良いのか?悪いのか?わからないけど、なんだかすごく心配だった。
この日、帝王切開で出産した経験がある看護師さんから
「帝王切開の子はいきなり外に出たからか、生まれたという感覚がないのか、本人はまだお腹の中だと思っているような気がする」という話を聞いて、息子が他の子よりおとなしいことが納得できたみたいだ。
さらに、息子の場合は大人しいと言ってもお腹が空いた時やうんちやおしっこの時には、しっかり泣いている。
大事なことはちゃんと伝えてくれるから、むしろ良い子だと言ってもらえたようで安心できたらしい。
そして、息子が元気な証拠として、足をピーンと伸ばす動作が他の子達よりも一段、二段とさらに上がるから、将来はスポーツ選手になるかもしれないと看護師の中で噂になっていることを聞かされた。
我が家の心配性は私一人だったのに、妊娠、出産、子供のことになると、妻も心配性の仲間入りする。
二人とも心がソワソワしていた時だったから、今日みたいな優しい会話がありがたい。
親が不安になっている間にも、息子はしっかり成長している。
順調に回復して、保育器から出られることになり、母子同室が始まった。
ただ、妻の回復がまだ完全でない為に夜間は別室になる。
それでも保育器から出られただけで、ここまでの不安が一気に吹き飛んだ。
母子同室になり妻の育児が始まる。
ミルクの飲ませ方、ゲップのさせ方、オムツの変え方などを教わり、授乳も開始した。
出産3日目、母として忙しくなってきたようだ。
私
息子を迎える為に家の掃除に1日を費やした。
夫婦二人の時には気にならなかった我が家の風合いとしていた場所も、息子が生活することを考えると、見えなかった汚れがはっきり汚れだと認識できるようになった。
徹底的に掃除して息子のスペースを準備中。