離乳食の作って食べさせるまでの全てを、初めて私一人だけでやってみた。
我が家の離乳食は妻が担当しているけど、食べさせるだけなら私も何度もやったことがあるので、嫌がって暴れた時の状態も、対処も、後片付けも普段から見てわかっている。
そして、普段から食事は私が担当しているので、離乳食を作ることも問題はない、しかも今回のメニューは妻が決めてくれたので、私は作るだけで済む。
だから、私一人でも自信があった。
何事もなくすんなり食べてくれるといいけど、最近の息子を見てる限りでは暴れるのは確実で、食べさせるのに苦戦することは覚悟していた。
ところが、離乳食は妻でも毎回苦戦していたのに、いつもと違って大人しく食べてくれる。
私の作った離乳食が美味しいのか、私の食べさせ方が上手くなったか、もしかして父ちゃんが大好きなあの頃に戻ったのか?
理由はわからないけど、夢中でぱくぱく食べつづけて何事もなく完食した。
食事中に暴れなかったから食べ終わった後も床は綺麗なままピカピカで、そのことを妻に自慢しようと写真に撮っておいて妻の帰りを待つことにした。
帰宅後、報告を聞いた妻の「よかったね」がちょっと嘘くさい。
私一人での離乳食がうまくいったことを喜んでくれてるように見えるだけど、何か隠してる気がする。
妻を問いただすと、言いづらそうに教えてくれた。
離乳食を作るところから、食べさせるまでの全てを初めて一人で担当する私のことを考えて、息子が暴れて困らないように、今日のメニューは全部息子の好物になっていた。
私が作ったからでも、食べさせ方が上手くなったからでも、父ちゃん大好きなあの頃に戻ったわけでもない。
機嫌よく食べるようにイージーモードに設定されていた。
調子に乗っってごめんなさい。