生まれて初めての風邪をひいたことで、この数日は息子史上一番大人しかったような気がする。
しかし、そんな時でも食欲だけは減ることはなく、むしろ増えていた。
食べる量が日に日に増えていって、風邪をひく前と比べても明らかに太っている。
熱があって動けないのに、たくさん食べたからしょうがない。
むしろ食欲があることで私も妻も安心できていた。
息子は離乳食を食べない時期があり、その解決方法がお腹を空かせることだと思っていたけど、風邪をひいてほとんど動いてないのに食欲があるということは、この解決方法は間違っていたのかもしれない。
それとも、風邪をきっかけに本物の食いしん坊に昇格してくれたのだろうか。
ところが、熱が下がって風邪も治り始めてきた途端に、どんな食材でも関係なく勢いよく食べてくれていたはずが、ある程度お腹が満ちてくると好き嫌いをアピールしてくるようになった。
勢いが弱まると、さっきまでガツガツ食べていたはずなのに、食べさせようとしても口をは開けないし、顔を背けて拒否したり、あらゆる手段を使って一切受け付けてくれない。
その代わり、好きなものを近づけると、大きく口を開けて勢いよく食べ始める。
「お腹がいっぱいだから食べない」というわけでは無く、「好きなものしか食べたくない」というだけの、半端な食いしん坊に降格してしまった。