公園で遊んでいると、私たち家族へ向けてと思われる、誰かの視線を感じた。
ただ、息子と一緒に外出している時に声をかけられることはよくあることで、「かわいいね」「何ヶ月?」というような、挨拶程度の程度の会話で終わることがほとんどだから、特に問題はない。
ところが、そこにいたのは今のご時世では珍しいノーマスク姿のおじいさんだった。
いろいろなことには無頓着なのだろうか……でも、子供が遊ぶような公園に登山でもするような重装備をしている用意周到なところもある。
確かにこの公園はピクニック気分を味わえるくらいの広さではあるけど、遭難することはないと思う。
目の前にコンビニあるし。
果たして危険人物か安全人物か……ノーマスクと、重装備のギャップに惑わせれてしまうけど、息子に近づく前に判断をしなければいけない。
考えているその間にも、おじいさんはどんどん近づいてくる。
できることなら、目的が私たちではない方が、家族団欒のこの時間をこのまま穏やかに過ごせるんだけど……「何ヶ月?」という声かけによって、おじいさんの目的は私たちの所だったということが確定してしまった。
10ヶ月ということを教えると、「10ヶ月の赤ちゃんがこんなにいろんな反応をするとは知らなかった」と息子に興味津々のようだった。
「では、バイバイ」となることを期待してたけど、息子もそのおじいさんに反応して笑顔になっちゃったから……さらに興味を持っちゃって……持っていただいた。
しかし、おじいさんがノーマスクということもあって、既に息子に近づいてもらっても構わないギリギリのラインまで近づいてしまっていることが気になる。
とは言っても、失礼ながらこの距離は相手の見た目で近くなったり遠くなったり変わってしまうのだけど……見た目で判断してしまい申し訳ない。
前にも似たようなことがあった気がするけど……
https://ochamocham.com/day214/
その後も「どこから来た?」「今日は何してるの?」とかいろいろ聞いてくるので、若干めんどくさいとは思いつつも話しを続けていると、このおじいさんが悪い人ではないことはわかってきた。
私たちとの適度な距離も保ってくれているし、終始笑顔のまま息子に向き合ってくれて、むしろいい人なんだろう。
ただ、”いい人”に個性的という”おまけ”が付いていて、この”おまけ”が、若干持て余すレベルの”おまけ”というだけのような気もする。
それでも「ちょっとだけ怖い」というのが子連れの本音。
しばらく話した後、おじいさんが私たち三人の写真を撮ってあげると提案してくれたのでお願いしてみた。
撮ってもらった写真は今まで見たことがない構図で……アップ目と言えばいいのか、3人ちょっとずつ見切れてる斬新な感じの写真……だけど、こういう家族写真もアリかな?とも思えてくる不思議な写真。