新生児訪問の日。
私の勝手な思い込みで申し訳ないけど保健師が訪問する時のイメージは、虐待の有無とか家庭環境や生活環境などを厳しくチェックするためとか、重苦しい空気の中でねほりはほり取調べのように聞かれるような、正直言ってあまり歓迎するイベントとは思っていなかった。
育児がはじまってから日々わからないことばかりで、育児の疑問がどんどん増えていくのに、コロナで人と接する機会が減ったり、公共の育児関連のイベントが中止になったりしているから、疑問は解決しないまま育児に関して情報不足になっている状況が不安だった。
なので、散々勝手に悪いイメージを膨らませるだけ膨らませておいて申し訳ないけど、今のコロナの状況で知識のある人が家まで来てくれて、実際に育児をしている環境を見てもらいながら息子のことを相談できるという、我が家にとっては待ちに待ったウェルカムなイベントに変わっていた。
なのに、私は数年に一度有るか無いかの予定があり不参加となったので妻が対応することになった。
新生児訪問では保健師さんが質問に丁寧に答えてくれて、さらにこれからの成長のことや地域の小児科事情なども教えてくれるなど、溜まりに溜まった悩みや不安を一気に解消できたみたいだ。
訪問が終わるまでには2時間くらいかかったようだけど、その時間で大切なところはしっかりチェックしているのか、保健師さんが見ている前で体重測定の為に裸にしたり、おむつ替えなどをしたようだ。
雑談などを交えながら穏やかな雰囲気をつくってくれるらしいけど、何かをする度に保健師さんの目が厳しい目になって、その場の空気を一変させるらしい。
妻としては、いつも通りのことをするだけなのに、雑談にも対応できないくらい緊張したと言っていた。
だけど、雑談が息子が着ている服の話題になった時だけは、緊張で話せなかったわけではないと否定している。
息子の服に書かれてるキャラクターを今流行りのキャラクターだと思っているみたいだけど、その服は友人からのお下がりで、数年前の服。
キャラクターは今流行りのイラストレーターが描いたのものではなくて、名もなき誰かが生み出した名もなき謎のキャラクター。
その状況に言葉が出なかっただけ。